ビートルズ・ブートレッグ55年目の真実

     Reviews 14   Fake Copy of Circuit Records The Decca Tapes のコピー盤)

 1979年にCircuit Recordsの「The Decca Tapes」が発売されて以降、多くのコピー盤が作られた。ここにリストするコピー盤はすべて、Circuit盤からのディスク・コピーである。

 最も初期に作られたコピー盤は、ピクチャー盤で後にVerzyl Label などと呼ばれるようになるブートレッガーによるものであった。不思議なことにCircuit 盤のピクチャー盤(DecT01)が発売されるとほぼ同時に出回り始めた。後のVerzylとWizardo系ブートの関係を考えてもどこかで繋がっている可能性がある。このVerzylによるプレスは1980年以降も続く。それらはまとめて以下リストする。

←写真 (DecT05

Matrix:DECCAGONE SIDE1/2

最初に作られたディスク・コピーされたピクチャー盤

1980年当時は(DecT01)がオリジナル盤であるという情報など無く、ほぼ同等に扱われていた。

こちらのピクチャー盤はマイアミ・バージョンとも呼ばれ、若干安い値段で、カラー写真で見栄えもよいことから、当初はこちらがポピュラーだった。


←写真 未エントリー

Verzylによる「The Decca Tapes」 と「BROADCASTS」のダブル・アルバム

1980年の秋にCircuit Recordsから2番目のタイトル「BROADCASTS」がリリースされると、Verzylは「The Decca Tapes」とカップリングし2枚組のブートレッグを制作した。この時、彼らはそれぞれのスタンパーを混同したようである。その後「BROADCASTS」のタイトルで「The Decca Tapes」をプレスしてしまったようである。→(DecT20

以後は「The Decca Tapes」のタイトルで複数回リプレスしたようだが、中にはフィルムをホワイト・カバーに巻き付け、フロントとバックにCircuit盤から複写したコピーを貼り付けた奇妙なカバーのものもある。→(DecT21

↓写真 上段DecT20「BROADCASTS」のタイトルでカバー・スリックをつけてしまっている。中段DecT05はCircuit盤のカバーからの正しい(!?)複写カバー。下段はフィルムを巻き付けた奇妙なカバー(Dect21)。これらすべて、DecT05)と同一のマトリックス。


 1980年初頭にデラックス・カバーのCircuit盤(DecT06)が出回ると、すぐにCircuit盤のカバー・アートを複写したコピー盤が出回るようになった。日本製の(DecT16)は1980年3月には業者のカタログ・リストに掲載されていた。

←写真 (DecT16

日本製コピー盤 

Matrix:G JIS Ⓡ ZAP 1047 A 111 +□ 

/  G ZAP 1047 B 111+

↓写真 1980年3月に発行された某有名ブートレッグ・レコード・ショップのカタログ オリジナルのCircuit盤(DecT06)も1月から販売されており、わかりやすく区別するためなのか、「B&W Fabricated Cover」と表記され、値段も若干安く設定されている。


1985年には、また日本製のコピー・ブートレッグが作られた(写真下)。これは上記写真(↑)の「AT SHEA STADIUM」(SHEA42)と同じメーカー。

SHEA42)では明らかなマスタリングのミスと思われる個所があったが、こちらはそれなりのコピー盤。こちらもジャケットは両面ともにラミネート・コーティングされている。

DecT17写真  Matrix:LK-4438-1-A/B 

 1987年、忠実にCircuir盤カバーからコピー、再現したヨーロッパ製のグリーン・カラー盤が製作された。実はこのブートレッグは「Strawberry Records」なるレーベルと同一メーカーで、同時期に同レーベルより、多くのタイトルが発売されている。 それらは画一的なダイカットのカバー・デザインとなっており、過去のブートレッグ・タイトルからディスク・コピーしリイシューしたもので、すべてカラー盤でプレスされている。 マトリックスが手書きで、ナンバーの後に「RR」の文字が書き加えられているのが特徴である。

↑写真 (DecT18

Matrix:LK 4438 RR A/B

グリーン・カラーでプレスされたヨーロッパ製コピー盤。ディスク・レーベルは新しいデザインとなっているが、残念ながら音質はピッチが速くなってしまっている。

←写真 原宿にあった某ショップの1988年3月発行のカタログ。このグリーン・カラー盤は右の列の上から3番目にリストされているが、左の列はすべて「Strawberry Records」のタイトルである。

↓写真 (DecT19)Matrix:LK-4438-A/B

DecT19)は、詳細情報が無い、不明プレス盤。(おそらくヨーロッパ製と思われる)比較的新しいプレスとも思われるが音質は明らかにCircuit盤からディスク・コピーされている。カバー写真の印刷はやや暗く、簡単に複写であることがわかる。疑似ステレオ化したようなマスタリングとなっている。

 今なお、Circuit盤のカバーを模倣あるいはコピーし新たなブートレッグが作られ続けていることは本当に驚きである。つまり新しいデザインを考えるより、ブートレッグであるCirsuit盤を見せることの方が、いわゆる「Decca Tapes」としての説得力があるのだろう。このようなブートレッグが他にあるだろうか?

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