
ビートルズ・ブートレッグ55年目の真実
Reviews 14 Fake Copy of Circuit Records (The Decca Tapes のコピー盤)
1979年にCircuit Recordsの「The Decca Tapes」が発売されて以降、多くのコピー盤が作られた。ここにリストするコピー盤はすべて、Circuit盤からのディスク・コピーである。
最も初期に作られたコピー盤は、ピクチャー盤で後にVerzyl Label などと呼ばれるようになるブートレッガーによるものであった。不思議なことにCircuit 盤のピクチャー盤(DecT01)が発売されるとほぼ同時に出回り始めた。後のVerzylとWizardo系ブートの関係を考えてもどこかで繋がっている可能性がある。このVerzylによるプレスは1980年以降も続く。それらはまとめて以下リストする。

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Verzylによる「The Decca Tapes」 と「BROADCASTS」のダブル・アルバム
1980年の秋にCircuit Recordsから2番目のタイトル「BROADCASTS」がリリースされると、Verzylは「The Decca Tapes」とカップリングし2枚組のブートレッグを制作した。この時、彼らはそれぞれのスタンパーを混同したようである。その後「BROADCASTS」のタイトルで「The Decca Tapes」をプレスしてしまったようである。→(DecT20)
以後は「The Decca Tapes」のタイトルで複数回リプレスしたようだが、中にはフィルムをホワイト・カバーに巻き付け、フロントとバックにCircuit盤から複写したコピーを貼り付けた奇妙なカバーのものもある。→(DecT21)

(DecT17)写真↓ Matrix:LK-4438-1-A/B

1987年、忠実にCircuir盤カバーからコピー、再現したヨーロッパ製のグリーン・カラー盤が製作された。実はこのブートレッグは「Strawberry Records」なるレーベルと同一メーカーで、同時期に同レーベルより、多くのタイトルが発売されている。 それらは画一的なダイカットのカバー・デザインとなっており、過去のブートレッグ・タイトルからディスク・コピーしリイシューしたもので、すべてカラー盤でプレスされている。 マトリックスが手書きで、ナンバーの後に「RR」の文字が書き加えられているのが特徴である。

(DecT19)は、詳細情報が無い、不明プレス盤。(おそらくヨーロッパ製と思われる)比較的新しいプレスとも思われるが音質は明らかにCircuit盤からディスク・コピーされている。カバー写真の印刷はやや暗く、簡単に複写であることがわかる。疑似ステレオ化したようなマスタリングとなっている。
今なお、Circuit盤のカバーを模倣あるいはコピーし新たなブートレッグが作られ続けていることは本当に驚きである。つまり新しいデザインを考えるより、ブートレッグであるCirsuit盤を見せることの方が、いわゆる「Decca Tapes」としての説得力があるのだろう。このようなブートレッグが他にあるだろうか?





